子どもたちにとって教室とはなんでしょうか。
そもそも教室とは?
黒板があって、机があって、クラスメイトがいて、先生がいて、教科書のある学校の教室のみを指したものなんでしょうか。でも、水泳教室やそろばん教室とも言いますよね。それが良いなら、サッカーやバレエ、野球やピアノ、ボーイ・ガールスカウトやキャンプだってそうじゃないかという声が聞こえてきそうです。
他にも英語、ダンス、ビリヤード、ダーツ、大人が通えるような教室もたくさんありますよね。
教室ってなんなんでしょうか。辞書的に言えば『学校で授業を行う部屋』というようです。それでは学校とは?
学校とは 広い意味では,一定の目的をもって,定まった場所において,教師 (教育者) が児童,生徒,学生など (被教育者) に対し,一定の教材 (知識,技術など) 用いて,組織的,計画的に,また継続的に,教育を行う施設をいう。
なるほど。広い意味でいえば、決して小学校や中学校のような学校のみを指す言葉ではなさそうです。ついでに授業の定義も見てみましょう
授業とは 教師が諸分野の知識,技能を生徒に習得させるために行う活動。
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やはり、公教育とは限らなそうです。それならば前述した大人向けの様々な習い事やイベント事を行う施設も学校と、そして授業等を行う場を教室と言えますね。
ちょっと待ってください。そういうことになると、この世界には学校や教室が溢れてはいませんか?
子供向け大人向け、男性向け女性向け(適切な表現ではないかもしれませんが)、シニア向け。ふうむ私たちの住むこの世界にはやはり、教室が溢れていますね。
なるほど、教室というものはだいたい分かった。世界に溢れていることも。
けど、特にこどもたちにとっての教室ってどんなものだろうか。
授業を行うのが教室なら、こどもたちにとっての授業って?辞書的に授業とは、知識、技能を習得させるものだけど、なんのための知識や技能なんだろうか。
たくさんの意見があると思います。
いい学校に行くため?将来いいお給料をもらうため?楽しい人生を送るため?趣味を増やすため?
様々な意見があると思いますが、私は人生を豊かにするためだと考えています。
人生を豊かにするための授業を行う場。これがこどもたちにとっての教室ではないでしょうか。
そんな教室で行われる授業が新たな経験をうみ、人生が豊かになるきっかけをつくる。
そう考えれば、子供たちにとっては、上記した教室以外にも様々な教室があると言えます。
山や川、自然だって教室かもしれない、街自体が教室と言えるかもしれません。そう考えると、こどもたちにとっては私たちよりも教室が多い。
やっぱり子供たちにとっても、世界は教室で溢れているんですね。